ごはんは、エネルギ−のもととなる糖質(炭水化物)と体内で合成できない必須アミノ酸(タンパク質)をバランスよく含む、食事の要となる食べ物です。
1.お米などに含まれる糖質は、摂取して消費されるとその残りはグリコ−ゲンとなって貯蔵されますが、貯蔵能力を超えるものは優先的にエネルギ−消費に使われます。
また、ご飯は粒で食べているため、そしゃくが必要で消化・吸収が緩やかになります。このため、余分なエネルギ−を体脂肪に変えて蓄える作用があるインスリンの分泌をあまり刺激しません。こうしたことから、ご飯は太りにくく、肥満や糖尿病の予防に有効なのです。
2.ご飯は、塩分やコレステロ−ルを含んでいないので、高血圧・高脂血病や心臓病の予防に有効です。
3.ご飯は、整腸作用を持つ食物繊維と同様の働きをする難消化性デンプン(レジスタントスタ−チ)を含み、便秘や大腸がんの予防に有効です。
ごはんで健康
ごはんを楽しむ
ご飯は、淡泊な味を特徴とするもので、どんな食材、どんな料理とも組み合わせができ和食・洋食・中華のいずれにも主食となります。このため、パンや麺に比べ、魚・肉・卵・大豆製品などの主菜野菜などをバランスよくとることができます。
いつでもおいしく
*必要な分だけ購入を*
お米は一年中おいしい状態で食べられるよう販売業者などによって玄米で低温保存されていますが、精米されてからは夏場で約一ヶ月、春秋冬は約二ヶ月が保存の目安です。家族の消費量にあわせて購入しましょう。
*お米の保存*
お米は上手に保存することも、おいしいご飯の秘訣です。保存場所は比較的涼しい場所を選び、高温・湿気・直射日光をさけることがポイントです。
*保温時間*
電子ジャ−などで長時間ご飯を保温しておくと、ご飯が変質して味が落ちてしまいます。保温時間は短めに。
おいしいごはんに
精米されたお米も生きています。そのため、その季節に応じた研ぎ方(洗い方)・水の量・浸水時間に気を使うことによって一年中おいしく炊きあげることができます。